今回は僕が今まで使用してきたオーディオインターフェイスの紹介です。
今現在使用しているのはSteinberg UR-28Mですが、これに落ち着くまでは何回か変遷を繰り返していたのでその詳細について話していこうと思います。
TASCAM US-125M
初代オーディオインターフェイス、現在生産終了したTASCAMのUS-125Mです。
(とうの昔に売り払ってしまったので現物の画像はないです)
ドライバいらずで稼働しツマミの操作も快適、軽くて場所を取らないと手軽さは最高でした。
ツマミはチープさゆえに回しやすいのが逆に良かったです。
スピーカーの音を消してヘッドホンのみにしたいときなんかはササっと回せる方がいいので。
ただ、ドライバいらずの関係か何かでCubaseでは使用出来なかったのが致命的で乗り換えることになりました…
Steinberg UR-22
Cubaseで使えなかったことがショックだったので、Cubaseの会社であるSteinberg製のUR-22を購入しました。
現在はUR-22 Mk.Ⅱという後継機になっていて、UR-22も生産終了しています。
二つの違いは結構細かいのですが、目立つ点としてはループバック機能、5V-DC端子の搭載などが挙げられます。
5V端子は安定した電力供給やノイズ対策の他、iPhoneやiPad接続時の電力不足解消なんかが用途になります。
音質はTASCAMより良くなった印象がありました。
といっても明らかに差があるとは言えない程度ですが
操作性に関してはTASCAMの方が好みすぎただけでこちらも別に悪くはないです。
価格も手ごろなため全体的に悪くない印象で長らく使用していました。
気になって点としてはバスパワー方式のためPC内のノイズを拾ってしまう点。
これがまたレコーディングに支障が出るくらいのノイズで困りました。
また徐々に使用機材が増え、スピーカー二台とヘッドホン二台を接続するということを考え始めた関係でUR-22では出力不足に陥りました。
出力不足の点は次に紹介するHM-4を増設することで問題を解消しようと試みます。
MACKIE HM-4
多出力のオーディオアンプです。
1入力4出力なので、これによりスピーカー二台とヘッドホン二台の同時出力が可能になりました。
セルフパワー式のため信号の分配による音量の低下は無いのですが、微妙に音質が変化します。
リスニング用ならまだしもモニター用はこれが結構致命的…
それとネックだったのがPCをシャットダウンしたあと爆音のノイズが入ってしまうこと。
また接続機器やケーブルが増えたことで作業環境がごちゃごちゃになったので正直デメリットの方が多かったです。
見た目やコンパクトさ、操作性は好みだったので出来れば使い続けたいところでしたが、僕の環境ではうまく使いこなすことはできませんでした。
Steinberg UR-12
UR-12はUR-22の下位モデルです。
さっきの話からは逸れますがこちらは外出時に持っていく携帯用として購入しました。
外で使うときは最低限の機能でいいという理由でUR-12を選びました。
同じ会社の製品なのでドライバや設定等で色々気にする必要な無いかなと思ったのも要因の一つです。
UR-22とUR-12の比較
下位モデルなので小ささや軽さを期待していましたが、どちらもUR-22とそんなに変わりませんでした。
重さは1000gと850gとで150g差、大きさは横幅と高さが同じで奥行きが158mmと144mmで14mm差でした。
正直これだけの差だと並べないと分からないくらいです。
150g軽いのは若干の違いを感じつつも14mmスリムになることの恩恵を感じる機会はありませんでした。
外部パネルの機能の違いは画像で確認した方が分かりやすいと思います。
LINE OUTPUTの種類や5V-DCの有無などから完全な下位互換というわけでも無さそうです。
入力、出力ともに端子数や種類が異なるため、気になっている人は注意した方が良いと思います。
音質にはそこまで差が無かったと思うので端子の数や種類、操作性が問題ないという人はこちらでも良いと思います。
下位モデルといえど十分実用的な性能は揃っています。
そんな感じで僕も特に不満は無かったのですが、次の機材購入によってUR-22の方が携帯用となり、押し出しのような形でこの子はお役御免となるのであった…
Steinberg UR-28M
現在のベストパートナー。
UR-22とHM-4のデメリットを解消しつつ機能が一つにまとまったものを探していたらこれに行き着きました。
機能重視で探していましたが結局Steinberg製のものになりました。
Steinbergはこれで三台目…
今まで使ってきた形状とは打って変わり据え置き型となりました。
自宅で使う分にはむしろこちらの方が使いやすいです。
それとセルフパワー式になったことでUR-22の悩みの種であったノイズは解消されました。
そして何よりモニターコントロール機能がとにかく神すぎる。
OUTPUTボタンでは3つまでのスピーカーの切り替えを瞬時に行えるほか、MUTEボタンでスピーカーの音をすぐに遮断できヘッドホンへの切り替えをスムーズにしてくれます。
この機能によって操作性は群を抜いて素晴らしいと思います。
他にも内蔵DSPやミキサー、エフェクトといった様々な機能が追加されていて至れり尽くせりな万能機種です。
接続端子について
先ほどの機器とは比べ物にならない程の端子数。
アナログ、デジタル合わせ6in8outもあります。
PHONE端子が二つ付いているので自分にとってまさに理想的でした。
スピーカーの端子は三つもあるのでHM-4の役割は完全に取って代わることになりました。
AUX端子もついているので外部のゲーム音や音楽プレーヤーを流したいときに重宝しています。
また端子が全て裏側に配置されているのがこれまた良くて、テーブル上の配線が非常にスッキリし邪魔にならなくなりました。
UR-22は前後に接続端子があるのでどうしても配線がきれいにいかないのが地味に気になっていました。
UR-22とUR-28Mの比較
ざっくりとしたサイズの比較は奥行、高さがほぼ同じで、横幅が290mmと160mmで約2倍の差があります。
重さはUR-28Mが1400gなので400gの差があります。UR-28Mは据え置き前提なのでここはあまり関係ないと思いですが。
発売日はUR-22が2013年2月、UR-28Mが2011年10月でUR-22の方が新しい機種になります。
ちなみにUR-22 mkⅡは2015年11月、UR-12は2014年12月です。
音質に関してはUR-22とは大分変わった印象です。
同じスピーカー(NX-50、HS50M)で比較したところ、UR-28Mの方がリスニングスピーカーは低音が前に出て全体的に音圧が上がり、モニタースピーカーはよりクリアになったイメージです。
ただUR-22の音質が悪いという意味ではなく雰囲気が変わったという方が正しいです。
個人的にはUR-22はモニタースピーカーの低音がハッキリしている点は好みでした。UR-28Mは少し軽く聞こえます。
その他性能面では二点大きく異なるものがあります。
一つ目は最大のサンプリングレートでUR-22が192kHz、UR-28Mが96kHzです。
ハイレゾの域なので自分のは96kHzでも十分ですが弟分に負けるのはどうなのだろうか…
二つ目がMIDI端子の有無でUR-28Mにはありません。
僕は特に問題ありませんがシンセといったハードウェアを扱う方には死活問題になりうる点です。
発売時期的にUR-28Mが一番古い機種なので、そろそろUR-28MもUR-22のように後継機が出て欲しいところです。
おわりに
ほとんどSteinbergの製品紹介みたいになってしまいしたが僕のオーディオインターフェイスの変遷でした。
より高性能なオーディオインターフェイスも検討していますが操作性や機能がUR28M並のものが登場しない限りはしばらくこのままでいこうと思います。