どうも、えのさきです。
今回はATX規格のミドルケースよりもコンパクトでなおかつ静音性も兼ね備えたPCケースが気になっていたので、ラインナップについてまとめました。
ストリーマーやクリエイターといったデスクPCの省スペース化と静音性の両立を考えている方の参考になればと思います。
選考条件
ざっくりとした条件は以下の通りです。
- Micro-ATXマザボ対応のミニタワー(40L以下)
- 静音性を重視した構成(吸音材やスチール材の使用など)
- 価格(10,000以下)
これらの条件を元に候補に挙がったケースは以下の通りで、それぞれの特徴を踏まえて比較を行いました 。
- ANTEC : P5
- Cooler Master : Silencio S400
- Fractal Design : Define Mini C
※今回の内容はあくまでカタログスペックより考察を行っています(実機との使用感が異なる点、ご了承ください)。
機能比較
各ケースのスペックについては下記の表にまとめました。
CPUクーラーの値はケースに搭載できる高さの限界値になります。
ケース名 | メーカー | 幅×高さ×奥行(mm) | 容積(L) | 重量(kg) | CPUクーラー(mm) | 2.5インチベイ | 3.5インチベイ | 5.25インチベイ | USBポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
P5 | ANTEC | 195x395x475 | 36.5 | 6.5 | 155 | 4 | 2 | 1 | 3.0×2 |
Silencio S400 | Cooler Master | 210x408x418 | 33.9 | 7.03 | 167 | 4 | 4 | 1 | 3.2Gen1×2 |
Define Mini C | Fractal Design | 210x399x399 | 33.4 | 6.9 | 170 | 3 | 2 | 0 | 3.0×2 |
ANTEC : P5
静音性重視でありながら価格が良心的でお買い求めしやいケースです。
21年の相場では6,000円代で入手出来るため、一般的なケースとの価格差も少なく、手軽に静音性を確保できるのが大きな特徴です。
安価ながら拡張性は十分に備わっていて、Micro-ATX規格で5インチベイも搭載可能です。
ただ、横幅が狭いためにCPUクーラーの高さが155mmと低めであったり、奥行が他のケースよりも長いため、ケースのデザインにはややクセがありそうです。
また、価格が低いことから材質や設計にコストカットをしている印象があり、剛性やつくり、肝心の静音性がどれだけ充実しているかは気になります。
Cooler Master : Silencio S400
PCケース界隈の大御所とも言えるCooler Masterからリリースされているケースで、拡張性や機能面でかなりバランスの取れたケースです。
5インチベイの他にも候補内で唯一SDカードスロットやUSB3.2ポートを搭載しているため、スペックに関してはかなり充実しています。
これといった欠点も無く総合点の高いケースだと思いますが、 ケースのデザインはかなり無難ということもあり、実用性に特化したスペックがウリという印象があります。
ちなみにSilencio S400は静音ケースながら内装をガラスパネルでオープンにできるTGモデルもあります。
Fractal Design : Define Mini C
Define Mini Cは静音PCケースの代名詞とも言えるFractal Designからリリースされているケースです。
「ModuVent™」というメーカー独自の技術を導入しているなど、他のメーカーより人一倍静音性には力を入れています。
また、変に飾らないスタイリッシュな見た目と高級感のあるヘアライン加工から、デザインにも独自性やこだわりがあるように感じます。
僕が現在使っているケースもFractal Design製(Define R5)なので、静音性やデザイン、つくりの信頼度はかなり高く、加えて価格が1万円以下とFractal Designのケースとしてはかなり抑えめなため、コストパフォーマンスはかなり良い印象です。
ただ、5インチベイが非搭載でかつ2.5・3.5インチベイも他の候補に比べて搭載可能数が少ないので、拡張性は必要最低限の構成となっています。
また、ATXマザボにも対応しているDefine Cは4cm高さがあるだけなので、若干のスケールアップが許容出来る人はこちらも良いかと思います。
Fractal Design は上記の兄弟機の他にも、スペックやサイズ感が近いながらUSBポートが豊富でATXにも対応しているDefine 7 Compact Solidなどもあるので、同じメーカー内で様々な選択肢があるのも魅力だと思います。
おわりに
以上、Micro-ATX対応の小型静音PCケースの比較でした。
ざっくりと各ケースの特徴をまとめると
とにかく価格重視 → ANTEC P5
静音性以外の機能も重視 → Cooler Master Silencio S400
デザインや静音性重視 → Fractal Design Define Mini C
どのケースにも他に無い長所があるので、個人の用途に合わせて選ぶのが良いかと思います。